アイスショーレポートNo.60 ～notte stellata 2024 in 宮城 9日(２日目)
3月9日(土) ２日目 現地より
今日は雪の予報でしたけれど僅かに小雪が舞う程度で日差しも出てました。今朝、仙台に到着した時は雪が舞っていてしみじみと感動しました。仙台で降る雪を見るのは初めてかもしれません。13年前のあの日も雪が降っていたのですね。
今年のnotte stellataはショー全体を通して、昨年のnotte stellataとは受け取る感情や雰囲気が最初から最後まで違うなと感じました。ショートサイドに近いアリーナ席で見たので、近づいてくる羽生選手の表情がよく見える瞬間が何度かあったのですが、昨年とは表情が全然違って見えました。
『nottestellata』
とにかく素晴らしかったです。優しい…本当に優しくて、滑り出した瞬間から涙が止まりませんでした。そして、ふわふわといつの間にか移動していて…光り輝いている満天の星の中で舞っているようで美しかったです。
また、いまでもあんなに美しくビールマンスピンができることに驚きました。なにより驚いたのはジャンプの高さと軽さ。ふわっと舞い上がるようなのに、ものすごく高く跳んでいるんです…まさに水面から飛び立つ白鳥。
さらに、浮いているかのようななめらかなスケート。まるで水面を滑っているかのようで、美しいスピンは水面に広がる波紋が見えるようでした。思わずここが会場の中だということを忘れるほど、澄んだ空気と風を感じる空間でした。
『カルミナブラーナ』
なんかすごいものを見た…という印象です。
前半はまさに純粋で無垢な「少年」でした。バレエのような柔らかい動きは背中にふわふわした天使の羽が生えているかのよう。まるで春のあたたかい日差しの中にいるような、そんな雰囲気でした。
その少年が、大地真央さん扮する運命の女神に操られ翻弄されて、そこから必死に逃れようとしている。春のあたたかさは冬の冷たさに変わって、純粋な心も失ってしまいそうな危うい感じ…。でも、逃げることをやめて最後は運命をすべて受け入れることを決意する。春のあたたかさがまた戻り強く進んでいく、みたいな。
大地真央さんはもちろん、羽生選手も演技が恐ろしいほど素晴らしくて…お2人のコラボというより、ひとつの戯曲を2人で演じているような印象…演劇の舞台のようだと感じました。
そして、お2人ともやっぱり存在感がハンパないです…どちらかが強すぎてもどちらかが弱くても、この舞台はきっと成り立たないです。ぜひいろんな角度から見てみたいです。
後半最初のナンバー『Permission to Dance』
羽生選手は昨年に続き映像出演。昨年は「Dynamite」を踊るかっこいい羽生選手でしたが、今年の羽生選手は…なんですかあれは…アイドル!?と思ってしまうほどのキュートさを振りまいてましたね。まわりはみんな笑顔になっていて、とても楽しそうでした。
そして、まさか大地真央さんの『Guys & Dolls（ガイズ＆ドールズ）』の「運命よ、今夜は女神らしく」を見ることができるとは…。大地さんのトップスター時代はリアルタイムで見ていたわけではなく、舞台写真は見たことはあっても映像は見たことがなかったので、本当に貴重な体験でした…感動！
『Danny Boy』
羽生選手の包容力というか…そんなのもさらに増してる！と思いました。
昨年のnotte stellataで滑った「春よ、来い」は鎮魂の祈りで、辛さとか苦しさとか悲しさとかそういった思いをたくさん背負って天に祈りを捧げているようでした。
今年の「Danny Boy」では、希望とか慈しみとか強さとかが伝わってきました。これまでのことを何もかもすべて受け入れたような感じがして…この先の未来にみんなで進んでいこうね、応援してるよって言って背中を押してくれているように感じました。
そして、真横から見ることができたスピンがものすごくキレイで…なんて言ったらいいんでしょう…なんだか包まれているようで温かさを感じるのと同時に、その美しさに見とれていました。ふわっと入ったハイドロは本当に素敵でした。
～ 他にも感動のメッセージが届いているのでご紹介します ～
★大地さんの存在感半端なかったです。そして「Danny Boy」自然と涙が溢れてきました。ゆづは凄いです、改めて！
★どうしてジャンプを降りたところで音が鳴るんでしょうね?! ホントすごいとしか言えないです。「Permission to Dance」かわいかったです^^*
★ロングサイド真ん中のアリーナ1列目で聞こえました！フィナーレの希望のうたをゆづは思いっきり大き声で歌っていました♪
★周りの席には男性の方がすごく多かったです。カップル、夫婦はもちろん、男性2人組で来てる人とかも何組かいました。
【グルメ】
仙台で外せないのがグルメ。アイスショーで訪れる地でのもう１つのお楽しみです。メンバーさんが届けてくださったお刺身、せり鍋、牛タンのお写真、美味しそうですね。
会場外の飲食ブースで三角揚げをゲットして去年のリベンジを果たした人、仙台駅で長～い列に並んでシーラカンスモナカをゲットした人、みんなそれぞれに楽しまれたようです。
>>>その他のショー・試合レポもぜひご覧ください。アイスショーレポートは2015年のFaOI幕張から書き続けています。
