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アイスショーレポートNo.25 ~ STARS ON ICE 2021 in 八戸 ~【28日】

震災後に一時、羽生選手の練習拠点になった特別な場所、八戸。2020年4月、その地に新設された「フラット八戸」の柿落とし公演として「スターズオンアイス」が予定されたものの、コロナ禍のため中止に。1年の月日を経て開催された待望のアイスショーを、東北エリアのメンバーさんがレポしてくださいました。

4月28日(水)

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ついに迎えた八戸公演初日。1年前のお祭り騒ぎが懐かしく感じられます。1年以上どこにも行かず我慢の日々が続いていた県民にとって、このアイスショーは自分へのご褒美でした。今回は県境をまたいで来ることを断念した方々も多いと聞いていた通り、キャパが少ない会場なのに空席があります。でもその空席に、さまざまな理由で来ることができなかった方々の愛を感じました。その代わりに地元のご家族連れが多く見られ、八戸市民としてはよかったなあと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

また、会場のことで驚いたのが、普段からアイスホッケーのために設置されているガラスパネルが全て取り外されていたことです。全日本ジュニアのときですら取り外されておらず、チケット販売時にもガラスパネルのことが表記されていたのに、このショーにかける運営側の気合いが伝わってきます。

暗転してバックステージから気合い入れが聞こえてからのオープニング、幕間のスモークから仁王立ちのシルエットが見えます。すっと右手が上がり “Blinding Light” の音楽スタート。踊りながらリンク中央まで出てきた羽生選手、知っていたけれど無茶苦茶スタイルがいい。照明で衣装がキラキラ光って羽生選手自身が発光しているようです。

前半は木下アカデミーのジュニア選手が中心の構成でした。全日本ジュニア選手権以来のフラット八戸にお帰りなさい!縄跳びダンス隊も7人に増えて可愛さ増し増しです。

無良先生率いる髭ダンス隊は友野選手、山本選手、三宅選手、佐藤選手、森口選手の男子5人でした。森口選手はペアにも挑戦しているとのこと。今日のソロプログラムではリンク狭しと躍りまくり、髭ジャンプ大会ではトリプルアクセルを決め、身体能力の高さを見せつけられました。今後が楽しみな選手です。エンタメリーダー友野選手のソロはララランド。友野ワールドで会場は幸福感に満ち溢れました。

アイスダンスの小松原組は小田和正さんの『生まれ来る子供たちのために』。東日本大震災から10年ということを意識したプログラムではないかと感じていたので、東北の地で演じてくださることに感激しました。

八戸公演からの出演で楽しみにしていた「りくりゅう」こと三浦璃来&木原龍一組は、“Hallelujah” 。高いトリプルツイストにスピード感溢れる滑りと多彩なリフトに圧倒されました。試合での股抜きからの抱っこからのスロージャンプは、リンクが狭いせいか股抜き省略でした。

後半にはペアとアイスダンスのグループナンバーがあり大変見ごたえがありました。最初と最後に組み込まれた小松原尊選手のソロ演技が新鮮でとても素敵です。

大トリの羽生選手 “Let’s Go Crazy”、3Lo、4T3T タケノコ(ドヤ顔)、大きい1A(悔しそう)。悪い顔で四方八方にイケ散らかしていました。ズザーッは南ショートサイドの西寄りに向かって(退場のとき、その辺りのスタンド席に坂本カメラマンがいらっしゃるのを確認しました)。

フィナーレは横浜より出演者数が増えたせいか時間的に厳しいようです。羽生選手というか羽生先生がタイムキーパーをして何とか曲の終わりにぴったり合わせました。マイクを持った羽生選手が最後に発した言葉は「最後の最後まで健康で帰ってください」。

八戸のショーで滑ってくれたスケーターの皆さん、開催のために尽力してくださった運営の方々への感謝は、私たちが最後まで健康でいることで表したいと強く思いました。

>>>その他のショー・試合レポもぜひご覧ください。アイスショーレポは2015年のFaOI幕張から書き続けています。