Menu

11日〜忘れない〜

応援メッセージ

関連リンク集

全国エリアオフ会情報

チケットゆづる

11日~食料備蓄と防災ゼリー

Gold Wingでは毎月11日に被災地に寄り添い、あの日を忘れないという思いを込めて記事をアップしていきます。

・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

「防災ゼリー」というものについて、みなさんは耳にされたことがありますか。
防災意識の広がりとともに、災害時のためにいろいろと備蓄をされている家庭も増えていることと思います。市町村など公的機関も、これまでの経験を生かして備蓄倉庫に非常用の備品や食料を確保しています。

実は、東日本大震災の直後、まだ飲み水が十分に供給されないとき、自治体から備蓄食として渡されたのは主に乾パンだったというところが多かったのです。硬くて食べられない高齢者や幼い子どもたち、小麦アレルギーを抱えながらも食べざるを得ない人、さらに深刻なことに、流動食しか摂取できない重度の身体障がいの方もいらっしゃいました。
そうした状況を目の当たりにし、「水がなくても、誰にとっても食べやすいものを」という思いから開発されたのが「防災ゼリー」だそうです。(「水分なしで食べられる備蓄食『防災ゼリー』を開発 未来コトハジメ 社会課題解決のアイディアバンク)
なるほどゼリーなら、噛む力や飲み込む力が弱い人でも、誰にとっても食べやすいですね。
内容量30gのゼリーは、7種類のビタミンと食物繊維入り。備蓄に耐える保存容器の開発で「賞味期限5年」を実現し、多くの自治体から引き合いが来ているそうです。

開発したのは、被災地・宮城県の太平洋沿岸、名取市に本社を置く会社です。
同社CEOの島田昌幸さんは、自身も津波から車で逃れ、避難所に身を寄せた被災者でしたが、岩手県陸前高田市や福島県南相馬市で避難所での炊き出しなどの被災者支援を続けるうちに「貴重な水がなければ食べられないものを公的機関の備蓄食とするのはどうなんだろう」という思いが強くなり、新しい備蓄食を作ろうと試行錯誤を重ねたそうです。

先日、社長の島田昌幸さんが小学校を訪れて、防災の授業をしている様子がテレビで放送されていました。島田さんは「震災が起きたら、生活でどんな困ったことが起きると思う?」と問いかけていました。
小学6年生では、震災の記憶のない子どもが半数を超えるようになり、5年生ではほとんどが何も覚えていないという状況になっているのです。島田さんは「みんなだったら中に何を入れますか?」と問いかけて、シートに書かせていました。
子どもたちは思い思いに味、商品名、キャッチコピー、パッケージのデザインをなどを考えて書いていました。
中には「焼肉ゼリー」というものもあり、微笑ましく見ていたのですが、こうした柔軟な思い付きが開発のもとになっていくこともあるのでしょうね。

この防災ゼリーは、障がいのある人や胃ろうの人、さらには宇宙食にも活用しようと更に開発が進められるそうです。そのために、カロリーを上げることや、スープやカレーなどメニューを増やすとのことです。

力強い開発には明るい未来を感じますが、わたしたちには今できる食料備蓄を心がけていくことも、大切かと思います。
農林水産省では、食料安全保障の観点から、地震などの大規模災害や新型インフルエンザなどの新型感染症といった緊急時に備え、日頃から家庭での食料品の備蓄に取り組むことを推奨しています。食料品備蓄ガイドはこちらです。(農林水産省 緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド)

愛知県大府市ネムノキ

ネムノキ~花言葉は「創造力」

・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

Gold Wingでは皆様のボランティア体験や被災体験など、東日本大震災を忘れないための記事やエピソード(俳句や短歌、詩などの作品でも可)を募集しています。
投稿は お問合せフォーム  からお願いします。
※お問合せ項目は「7)ホームページについて」を選択してください。