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11日〜忘れない〜

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11日~新生~

Gold Wingでは毎月11日に被災地に寄り添い、あの日を忘れないという思いを込めて記事をアップしていきます。

今月はメンバーより投稿いただいた記事を紹介させていただきます。

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今年の春のことですが、昨年の3月に新しくオープンされた女川駅へ行ってきました。
新しい女川駅はとても広く、温泉施設やお土産売り場などもあり、たくさんの人で賑わっていました。

女川駅 復興支援 女川駅 復興支援

その女川駅前にテナント型商店街として同年12月23日にオープンしたのが「シーパルピア女川 」。
シーパルピア女川には、飲食店や日用品店、体験もできるものづくりの工房など多くの店舗が入っています。

女川 シーパルピア 復興支援

各店舗への通路には屋根があり、周りもガラス張りになっているので、雨でも雪でも濡れる心配をせずに歩くことができるし、なにより明るく開放的です。通路にはテーブルや椅子も置いてあり、飲食もできるようになっているので、休憩をしながらゆっくり見て歩くことが出来ます。

隣接地には「女川町まちなか交流館」という施設も作られていて、ホールや音楽スタジオなどの設備があります。

女川 シ-パルピア 復興支援

建物の中心にあるロビーでは誰でも自由にくつろぐことができますし、地元の方をはじめいろいろな方と交流できる場所なんだと思います。休日などは、交流館前にもたくさんのお店が出店されていて、おいしい海の幸をいただくことができます。

また、シーパルピア女川から万石浦方面へ女川バイパスを少し行くと、「きぼうのかね商店街」があります。2012年4月29日にオープンした被災地最大規模の仮設商店街です。

女川 きぼうのかね 復興支援

出店しているテナントはこちらです。
ほとんどがプレハブの小さなお店でしたが、訪れたお店の方はみんな本当に明るくてとても元気!気さくに話をしてくれました。あるお店のご主人は、お店に来てくれる人達と笑っていられることが一番幸せだとおっしゃってました。「もちろん商品を買ってくれればもっと嬉しい!」そうです(笑)

商店街の名前にもなっている「きぼうのかね」。
女川町民なら誰もが聞いたことのあるもので、旧JR女川駅前にあった「からくり時計」の鐘だそうです。駅舎とともに流された4つのうち、1つだけ瓦礫の中から発見されました。その鐘を掲げて「きぼうのかね商店街」は女川の再出発を高らかに宣言したとのことでした。

女川 きぼうのかね 復興支援女川 きぼうのかね 復興支援

そして目にとまった1軒のお店。
このお店の名前、すごく見覚えがありました。

女川 きぼうのかね 串焼きたろう

そう、このお店のポスター…すごく印象に残ってたんです。
2015年、河北新報社の復興支援事業「今できることプロジェクト」の一環で「女川ポスター展」が開催されました。女川町の企業・商店とクリエーターに企画への参加を呼びかけ、インパクトのある面白いポスターを作ることで地域を活性化させようという試みでした。そして、多くの方の協力で制作が進められ、ポスターが完成。完成したポスターは商店主に手渡され、各商店の店頭などに掲示されました。同時に女川ポスター展総選挙も開催され、町内に投票所を設置し気に入った作品に投票してもらう。他にも仙台市内や東京都内でも総選挙が開催されました。
女川ポスター展総選挙 2015年6月29日 河北新報掲載)
その総選挙で1位になったお店のポスターこそ、この「串焼きたろう」さんのポスターだったんです。総選挙後は河北新報にも大きく掲載されていたり、市内のショッピングモールに展示されていたり…何度も見ていたので記憶にバッチリ焼き付いてました。他のポスターも本当にユニークで、一度見たら忘れられないものばかりですよね。もちろん“焼いたツブ”、しっかり食べてきました。

次に、海鮮丼を食べに「おかせい」さんへ。
勘のいい方はもうお分かりでしょうか…この「おかせい」さん、先程のポスター総選挙では「串焼きたろう」さんに次いで2位だったお店です。こちらの店では、女川港で水揚げされた新鮮で大ぶりな魚介がたくさん乗った“女川ドン”を注文しました。

女川 おかせい 女川丼

とてもおいしかったので、結構なボリュームだったんですが全部あっという間に食べてしまいました。女川のおいしい魚介がこうして普通に食べられることもなんだかすごく嬉しかったです。

そして、きぼうのかね商店街からおかせいまでの間にひとつ石碑が立っていました。とても気になったので車を降りて見ると、そこには「女川いのちの石碑」と書かれていました。

女川 いのちの石碑 津波

これは、2014年に女川中学校の卒業生が立てたもの。石碑にはこう書かれていました。
「ここは、津波が到達した地点なので、絶対に移動させないでください。もし大きな地震が来たら、この石碑よりも上へ逃げてください。逃げない人がいても、無理矢理にでも連れ出してください。家に戻ろうとしている人がいれば、絶対に引き止めてください」

女川 いのちの石碑 津波

この石碑の建立は、東日本大震災の教訓を後世に伝えようと女川中学校の卒業生が行っている「いのちの石碑プロジェクト」という活動によるものです。
町内21ヶ所を目指す石碑は、今年8月までに12ヶ所に建立されたそうです。
震災5年5カ月>津波の記憶刻む石碑3基 (2016年08月12日 河北新報)

そしてもうひとつ、シーパルピア女川の駐車場から見えた丘の上に掲げられた1枚の横断幕…涙が出そうになるのと同時に、その言葉の強さに圧倒され、しばらくそこから動けませんでした。
横断幕にはこう書かれていました。

女川 病院 横断幕

「女川は流されたのではない。新しい女川に生まれ変わるんだ。」

 

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復興支援~ MUSUBU~ のキーワードは
☆ 忘れない
☆ 継続
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忘れないは「思いやること」かもしれません。復興支援は決して大げさなものではなく、無理をすることもなく、 自分にできる範囲で継続していくことだと思っています。