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MUSUBU Library(ライブラリー) vol.8

『MUSUBU Library(ライブラリー)』は、東日本大震災関連の書籍を紹介するコーナーです。
今回は、今年出版された2冊を紹介します。

呼び覚まされる霊性の震災学 3.11生と死のはざまで  (新曜社)
東北学院大学 震災の記録プロジェクト
金菱清(ゼミナール)編

・まえがき
・第1章 死者たちが通う街 タクシードライバーの幽霊現象 工藤優花
・第2章 生ける死者の記憶を抱く 追悼/教訓を侵犯する慰霊碑 菅原 優
・第3章 震災遺構の「当事者性」を越えて 水上奨之
・第4章 埋め墓/詣り墓を架橋する 「両墓制」が導く墓守りたちの追慕 斎藤 源
・第5章 共感の反作用 被災者の社会的孤立と平等の死 金菱 清
・第6章 672ご遺体の掘り起こし 小田島武道
・第7章 津波のデッドラインに飛び込む 消防団の合理的選択 小林周平
・第8章 原発避難区域で殺生し続ける 伊藤翔太郎
・プロジェクトを終えて 東北学院大学 震災の記録プロジェクト

被災地、タクシーに乗る幽霊・・・」という朝日新聞の記事。 本来の思いとは少し違った形で紹介?拡散?された部分もあったようです。私もそんな見出しに興味をひかれ購入しましたが、霊現象ばかりがクローズアップされてしまったのはちょっと残念な気がします。第1章では、幽霊というより身内に接するようなドライバーさんの慈しむような優しさを感じました。
第5章。「あの時のつらい体験は、死んだ人の内訳や数ではない、被災した・しないも関係ない、みんなその人の中でのMAXだった・・・」災害で、どちらがより不幸か、どちらがマシか、なんてことは比較しようがないこと。あたりまえのことだけど、言われてみてはっとした言葉です。 葬儀業者のことが書かれた6章も衝撃でした。 本の冒頭でも触れていますが、いろんな理由や配慮から、この国では死者そのものがタブー視され覆い隠されてしまいます。その結果、当事者でない私は知らないまま気付かないまま今日まできてしまったように思います。

1500日震災からの日々  (新日本出版社)
著/岩波友紀
~東日本大震災の発生直後から、被災者の営みを記録した写真集。津波で母を亡くした幼子、東京電力福島第一原発事故で古里を追われた農家など、14人の歩みを追い続けた。写真には震災からの日数が記されている。一人一人にとって、震災と原発事故が「あの日」の出来事ではなく、今も、明日も続くと意識させる。 著者は全国紙のカメラマンだった。震災後、フリーのフォトジャーナリストとなって福島市に移住。「記憶は風化するが、写真は忘却にあらがう力を持つ」と被災地を巡る。~
2016年4月18日付河北新報朝刊「東北の本棚」より
飯舘村の写真があります。震災直後は花が咲き、生活の匂いのあった場所が、今はどうなっているのか、これからどうなっていくのか、見つめ続けなければいけないと思っています。

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MUSUBU Libraryでは、メンバーの皆さんからお薦め本を募集しています。メンバーのみなさんはこちらをご覧ください。
MUSUBU Library(ライブラリー)東日本大震災関連 お薦め本募集
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復興支援~ MUSUBU~ のキーワードは
☆ 忘れない
☆ 継続
☆ 自分らしい支援
忘れないは「思いやること」かもしれません。復興支援は決して大げさなものではなく、無理をすることもなく、 自分にできる範囲で継続していくことだと思っています。