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アイスショーレポートNo.42 ~notte stellata in 宮城 10日

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羽生結弦選手のライフワークともいえる鎮魂と復興、防災への想いと決意が込められたアイスショー、notte stellataの開幕の日が、GIFTの興奮が未だ冷めやらぬ中、駆け足でやってきました。

   

やっと滑り込んだ注釈付きのお席はステージのほとんど真横。内村航平さんを間近で観るにはとっておきの席といえるでしょう。開演を待つ間、「マスク着用の上出演者への応援や声援をお願いいたします」とアナウンスが流れる度に、拍手が起こっていました。リンクは青色に照らされ、正面のスクリーンには星空と羽生結弦、notte stellataの文字が浮かんでいます。

照明が落ち、羽生選手のナレーションが始まりました。羽生選手がリンクに姿を現すと、大歓声と拍手が起こり、続きの声がかき消されるほどでした。

最初の演目は、なんと『ノッテステラータ』です。いきなりですか!と思わず小さく叫んでしまいました。スワンの衣装がキラキラと輝いて羽生選手が滑り出すと、もう涙があふれてきてどうしようもなく、拍手すら忘れて見入っていると、いつの間にかその涙はこぼれ落ちていたのでした。

滑らかで身体のどこを見ても美しいカタチ、美術品のよう。すべての動きがより洗練されて、技に磨きがかかっているようでした。何を想いながら滑っていたのでしょう。羽生選手が考えたかもしれない、さまざまな覚悟に思いを巡らせました。

演技に続き、羽生選手からご挨拶がありました。改めて公演の題名と背景、そして演技にかける想いを丁寧にお話しされました。どこまでも謙虚で誠実な姿に、人間羽生結弦のすごさを改めて感じました。「台湾、香港で観てくださっている方、謝謝」のところでは中国語の歓声が上がり、ウィズコロナへの移行を実感しました。

フィギュアスケートと体操のコラボは、何といっても、あの衣装の衝撃です。新衣装の姿が見えると、悲鳴のような歓声が上がりました。羽生選手の肩!上腕二頭筋!むき出しですが…見せていただいて良いのですね?「え、え、ちょっと待ってよー!」の声が聞こえる中、羽生選手が滑り出すと腰のひらひらがはためいて、羽生選手の美をいっそう引き立ててくれます。

スクリーンの後ろに立つ内村航平さんの姿は、スタンバイから真横に見えていました。「もしかして、お揃い?」「オソロだー!」の歓喜の声。内村さんには腰のひらひらフリルはなく、シンクロしながらもそれぞれの個性を引き立てる秀逸な衣装でした。

初めて見る生の体操・床はすごい迫力でした。人の身体って、こんなにも高く、美しく跳躍できるものなのですね。何より内村さんの技術の高さに感動しました。羽生選手が一番美しいと言ったのも納得です。着地がぴたりと決まる度に会場は大興奮。つい大きな声を出してしまいました。こんなに興奮するとは、自分でもまったく予想していませんでした。

氷上のスピンとステージの円馬、2人の旋回はクライマックスでした。荒々しく挑む雰囲気の曲も、お2人の新たな挑戦という演目にすごく合っていました。会場のどよめきが収まらない中、前半が終わりました。

後半のオープニングでは、スクリーンに羽生選手が大写しになり、「みなさん、お席につきましたか」と呼びかけます。ほっこりしている間に、ダイナマイトのように…と聞こえて、音楽はBTSです!「最近ハマってて・・・」をここに持ってきたのですね!氷上ではシェイリーン、無良くん、明子さん、理華さんが滑り、曲の切れ目でリンクを空けると、そこに羽生さんのダンスが映し出されるという仕掛けでした。リンクに映し出された羽生さんがあまりに大きくてびっくりしました!気分が舞い上がっている上に、あちらこちらで分身が踊るので、どこを見たらよいのか、脳みそが大混乱しました。

『春よ、来い』
いつの演技も一期一会の気持ちが込められていますが、この夜は、すべてが特別でした。足元、腕の動き、指先、羽生選手の表情、すべてから、大事に大事に滑っておられることがダイレクトに迫ってきます。演技を終えた羽生選手に心の中でありがとうと繰り返しながら、12年前に感じた自分の想いを重ね合わせていました。

フィナーレです」のアナウンスには、「えーー」の声がが起こりました。物足りないという抗議の声ではなくて、もうおしまいなのは残念という心の声だったと思います。
「歩いて歩いて 街のはずれまで来た 昨日はもう 思い出にしてきた」MISIAさんの歌詞が耳に残りました。「苦しい時も楽しい時も、いずれは過ぎ去るよ」・・・優しく包んで励ましてくれているようでした。

最後では予想通り、内村さんがスケート靴を履いて氷上に登場しました!両脇から引いてもらう姿を、少しだけはらはらしながら見ていたのですが、さすがのアスリートです。歩くように普通にスケーティングされていて、横一列になってのお辞儀では、自然にターン!そして最後は1人中央に取り残されて、あれー?と笑いを誘う演出もありました。

最後に再び、羽生選手のご挨拶がありました。少しずつでいいので震災のこと、被災してつらかったことを認めてあげてほしい、という言葉が心に響きました。氷から上がると、美しい立位体前屈で氷に触れ、「ありがとうございました」の声を会場に響かせて去っていかれました。

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メンバーさんが公演中の10日に訪れた七北田公園アイスガーデンのゆづ桜の様子を教えてくださいました。健気で愛らしい花芽たち、順調に膨らんでいたそうです。今年も満開のゆづ桜が楽しみですね。

  

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仙台のホテルでは羽生選手にちなんだ素敵なカクテルも☆彡 左からStar of The Sky, Violet Rose, Gift, Night Wings  コロナ禍で長らく自粛していた打ち上げで、ゆづ友さんたちと久しぶりに心ゆくまで語り合いました。

  

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~「notte stellata in 宮城 11目」~はこちら

~「notte stellata in 宮城 12目」~はこちら

>>>その他のショー・試合レポもぜひご覧ください。アイスショーレポートは2015年のFaOI幕張から書き続けています。