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アイスショーレポートNo.30 ~ Fantasy on Ice 2022 in KOBE ~ その1

 ~その1~

6月17日、心待ちにしていた日がとうとうやってきました。電子チケットの入った携帯がちゃんと荷物に入ってるか何度も確認しながら、一路、神戸へ。3年ぶりのワールド記念ホールを見上げて喜びをかみしめました。

 

ファンタジーオンアイス2022 Bツアー、神戸公演初日。新村香さんのアナウンスですでに胸がいっぱいになりました。3年間、待っていましたよ(涙)。懐かしいオープニング曲が流れ、新しい衣装をまとったスケーターが次々と華やかに登場してきます。なんて豪華なショーなんでしょう。客席全体がワクワクしているのが伝わってきます。

 開演前、壁面のFantasy on Ice の文字に胸躍る

オープニング 手拍子で大盛り上がりの中、最後にすーっと現れた羽生選手が・・・踊り出す。目も眩むほどの光を放ちながら、キレッキレのダンスを展開。声にならない大歓声が上がり、観客の喜びが爆発したのを感じました。これほどの煌めくスケーターたちの中にいながら、圧倒的な存在感でぐいぐいと観客を引き込んでいきます。とにかくしなやか、鮮烈に妖艶、そして頭に浮かんだイメージはなぜか「女豹(めひょう)」。きっとネコ科の動物のように、動きに一切のスキがなく、しかも極上の艶やかさをまとっているからかな・・・などと考えたのは、オープニングが終わって呆然自失(?!)状態から脱した後のことでした。あ。。。ステージに向かっていくとき、一瞬、ぺロッと衣装の裾をめくって見せた(魅せた)のは見逃しませんでしたよ!!

第2部 一段と熱のこもった至高の演技が繰り広げられ、特に三原舞依ちゃんの『レ・ミゼラブル』は、新妻聖子さんの力強く美しい歌声とNAOTOさんの自在なバイオリンの調べに乗って圧巻でした。演技後、感極まっているように見えたので、ステージ近くの友人に聞いてみたら、ハグのあと泣いていたそうです。満場のお客さんの前であんなに素敵なスケートを滑ることができて、舞依ちゃん、ほんとによかったね(すっかりお母さん目線)。

レゾン スタンディングオベーションが次々と続く熱演に、客席のボルテージは最高潮に。そしてついにラスト、デヴィッド・ウィルソンさんの振付、新しいプログラムが降臨です。息を詰めてその時を待つ私たち。『レゾン』。暗闇にシルエットが浮かび、ジャンプの確認をしながら氷上に現れた羽生選手。え?なんだか裾がヒラヒラとたなびいてる?衣装どうなってるの?客席がざわめきます。固唾をのんで見守る中、リンク中央にスーッと移動し、パッとライトに照らされた瞬間、また声にならない悲鳴が上がりました。真っ白な衣装とめくるめく世界観に翻弄され、のみ込まれ、ハッと気がついたら・・・終わっていました(泣)。時間が止まったのか、一瞬で過ぎ去ってしまったのか、キラキラした残像しか残っていません。

あまりもの衝撃に打ちのめされて、私が終演後、最初に友人に送ったLINEは、「魂抜けてます。美しさ、艶かしさ、なんだかもう一人だけ別世界の人のよう。10年間彼を見てきたのに、また沼に落ちました。どっぶーーん」。そして「ウィルソンプロ、今までのゆづと全く違ってて、でもゆづしか滑れないよな、っていうすごいプロです。(語彙がない・・)」と綴ったのでした。

斜め上を行くことはわかっているから覚悟していたのに、その時点で史上最高だと思っていたレックレもレミエンもblinding lightsも、軽々と飛び越えて、本当に「見たことのない羽生結弦」でした。

そして彼は光の塊だったなと。3年前のファンタジーではキラキラと輝いていたのが、今は全身そのものがオーラでもっと強い光を放っています。でもギラギラとしているのでなく、月の光のような清廉さ。なまめかしいという言葉が浮かぶほど妖艶なのに、どこまでも品がある。本好きの私の脳裏には、小説に出てくる“この世ならざる美しい主人公”が何人も浮かびました。 (どの主人公か興味のある方はお問い合わせください^^*)

~その2へ続く~

>>>その他のショー・試合レポもぜひご覧ください。アイスショーレポートは2015年のFaOI幕張から書き続けています。