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11日〜忘れない〜

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11日~人々の思いを胸に~オルゴール製作

Gold Wingでは毎月11日に被災地に寄り添い、あの日を忘れないという思いを込めて記事をアップしていきます。

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平昌オリンピック凱旋パレードからもう3年が過ぎようとしています。
開会式で羽生結弦選手の偉業をたたえ制作されたオルゴールが贈られたことを覚えていらっしゃる方は多いかと思います。

熊野洞ファクトリー

このオルゴールを製作したのは、熊野聡さん。

熊野聡さんは、4代続く仙台箪笥職人の家に生まれ、28歳の時、仕事で訪れたドイツでオルゴールに出会いました。その後独学でオルゴール作りを続け、全国の百貨店、画廊、ギャラリーで、個展やオルゴールコンサートを開催してきました。木の特性を生かした豊かな音色は、国内外から高い評価を得ています。

熊野聡さんには、ストリートパフォーマーとしての顔があります。
東日本大震災の後には、「文化芸術による子供育成総合事業」の芸術家の派遣により、被災地域の子どもたちなどを訪問しています。

音楽に合わせて、あやつり人形と一緒に熊野さんが登場しました。ひとりひとりにご挨拶をしています。何ともいえない不思議な雰囲気に、子どもたちの嬉しいような恥ずかしいような反応が可愛らしい。オルゴールの紹介、実演や、子どもたちが参加する風船パーフォーマンスなどがあり、子どもたちの素直な笑い声が広がっていました。

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熊野さんは、杜の都・仙台にある工房「熊野洞」で、仙台箪笥の伝統技術を用いたオルゴールや木のバッグ、木の小物入れなどを制作しています。

東日本大震災では、被災した人たちから震災で壊れたオルゴールの修理依頼が次々と寄せられたそうです。当時は、木材の入手が困難だったため、廃材の利用も進んで行ったそうです。すると、それらの中に素晴らしい木目が見つかり、新たなデザインが生まれていきました。

ケーキのオルゴール壁掛けオルゴール

(熊野洞HPより)

仙台市街地にある「熊野洞ギャラリー」を訪れました。形も色もとりどりの、遊び心あふれる作品が、所狭しと並べられていました。後から色を付けたものは無く、すべて自然の木の色を生かして作っているという話に驚きます。羽生選手に贈られたものと同じモデルや、「バラード1番」のプレート付きのものも飾られています。机の上で演奏が始まると、共鳴板の効果で、小さなオルゴールの音がギャラリーに柔らかく響きました。

新型コロナウイルスによる影響で経営は急激に悪化、輸入木材も調達困難になり、ものづくりをやめることも考えたそうです。しかし、熊野さんは再び、大震災後に修理の依頼をしてきた人々の思いを胸に、「遊び心を大切に」「人を楽しませたい」「驚かせたい」、とまた新たな作品の制作に打ち込んでいるそうです。

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Gold Wingでは皆様のボランティア体験や被災体験など、東日本大震災を忘れないための記事やエピソード(俳句や短歌、詩などの作品でも可)を募集しています。
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