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11日〜忘れない〜

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11日~仙石線~明日へと繋がるレール(追記あり)

6月に引き続き仙石線沿線ご出身の方の「仙石線の思い出」の手記をご紹介させていただきます。

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仙台と石巻を結ぶ電車は海岸沿いを走っているところも多く、私はその景色が本当に好きでした。電車から見える海。駅の目の前にひろがる砂浜電車を降りて皆で駆け出した海水浴場。

そして…潮のかおり。

奥松島ともいわれていて、帰省の際その景色をみて心が落ち着いたものでした。離れているからこそ、その思いは強くなり、故郷の景色はいつも本当に愛しくて温かく迎えてくれました。

震災後、仙台閖上方面にはボランティアにいくことができたのですが、東松島・石巻には行くことができませんでした。親戚や教師をしていた同級生がこの地域で亡くなっています。今も映像を見ただけで胸が苦しくなります。

仙石線より少しはやく石巻線が開通したと教えていただいて、女川在住の友人が震災時ブログにあげていた写真をみていました。三陸沿いのあちこちが同じ状況だったと思います。津波に押し上げられた「まきせん」の車両。忘れられません。

以前、GWのメンバーの皆さんが被災地訪問をされた際に書かれていた言葉を思いだしまして。電車に乗っていた人達は無事だったのでしょうか…と。

全てのことはわかりませんが、私の従兄弟のお子さんは、ちょうど仙石線に乗車中あの地震がおきました。当時中学生で、本塩釜駅付近だったそうです。仙台から東松島方面へ電車で下校中のことでした。運転士の方の判断でみな高台に避難し、配布された1枚の新聞紙にくるまりながら夜を明かしたそうです。2日後、水につかりながらもバイクを走らせ、探し続けていた従兄弟と避難場所で再会できました。

この電車の一本前の電車には学校の友人が乗っていたそうです。幸い、少し高いところに停車したため外には出ず、電車の中で一夜を明かしたとのことでした。この電車にいるのでは…と思った親御さんは腰まで水につかりながら電車にたどり着き、わが子を探し出したそうです。

あの日、学校や仕事で家族を送り出していた方々は再会するまでどんなに心配だったことかと思います。携帯も繋がらず、従兄弟は行く手を瓦礫に遮られ、バイクでお子さんを探していました。線路沿いを行こうにも、線路がなかった…と。

小さい頃から見ていた地平線、青い海、いつもそこにあった海がまさかこんなことになるなんて…

先日、テレビでみた新しい野蒜駅は私にはまだ実感がなくて、以前の駅舎とホームを思いだしてしまうのです。まるで別の街のような気がして。

もうあの駅舎はないのだという気持ちと、不便な生活から仙石線沿いの方々が抜け出せるのだという気持ちと…嬉しいような寂しいような…そんな気持ちが交錯しています…。

旧野蒜駅3新野蒜駅1

あの日、中学生だった従兄弟のお子さんは仙台まで通学できなくなり、家族4人で学校そばのアパートに引っ越しました。自宅のローンもあり、大変だったと思います。でも、引っ越しができた人はまだよかったのかもしれません。そのお子さんもいまは大学生です。通学できずに不登校になったお子さんもいたと聞いています。そう考えると、仙石線開通により、子供たちの未来が開かれたのかもしれませんね。

仙石線new

震災のあった年に中学校を卒業した子たちは今年20歳をむかえます。もう子供たちの未来が閉ざされることがないようにと、願うばかりです。

【追記】

最後に…

このような機会をいただいて本当にありがとうございました。羽生選手がこうして演技で、言葉で、全国のみなさんに語りかけ伝えてくださること、周りの方々にも伝えていきたいな、って思います。時に魂が剥き出しのまま、演技したあと燃えつきてしまうのではないかと心配になることもあります。

東北の人は我慢強いといわれていますね。一番つらい時、苦しい時も歯をくいしばり、身内にさえ胸のうちをあかしてはくれません。

おくゆかしいとか、辛抱強いというかたもいますが、小さな頃からそうして育ってきたので、なかなか本心を言い出せないことが多いのです。私も震災後の身内の変化に気づくのに8ヶ月かかりました。声をあげることもできず、助けてと叫ぶこともせず、苦しくてもただひたすらじっと耐えている、そんな方々が、子供達が今もいることを一人でも多くの方にわかって頂けたらと思います。

新しい仙石線、機会がありましたらぜひ乗車してみてください。

仙石線が未来へふみだす第一歩になりますように。

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